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ザンデルリンクのブラームス３番のライブは９７年のウィーン響を持っている。誠に芳醇で暖色系のウィーンもブラームスであった。それに対し今回の９６年のNDR響は冬景色のような北ドイツのブラームスであった。ブラームスにはその両面の演奏が可能であると思う。演奏時間で言えばウィーン響の４楽章は１０分１４秒と曲のイメージが変わるくらいに遅い演奏であったが、NDR響は９分２７秒と巡航速度であった。一方、１楽章はNDR響の方が１２秒遅いという所です。この両方は持っていて損はありません。R・シュトラウスの「四つの最後の歌」は珍しいですね。テンシュテットのスタジオ録音を持っています。NDR響の方はホールの関係か音源が遠く感じられるのは損をしているかと思います。これは音量を調整してみてトライしてみたいと思います。

ザンデルリンクのシベリウス２番は１９７４年にベルリン交響楽団で録音されているが、今一つ特徴を出し切れていない演奏であった。同時期に録音された４番や５番は実に優れた演奏であったのに。２番に限らないがシベリウスの音楽は決して「独立万歳」の音楽では無く「大自然の輪廻」がテーマだと思う。この辺の自然観が日本人には親しめる所。他に類似の音楽を探せばブルックナーだと思う。やはり当時のザンデルリンクは円熟不足であったという事か。さて今回のバイエルン放響盤は１９年後の演奏でありブルックナーに通ずる雄大さを遺憾なく出せている。興味深いのはバイエルン放響の音色が明るく「小春日和」のような暖色系のシベリウスになっていることである。まあ看板曲の２番ともなれば色々な演奏があっても良いと思う。決して「森と湖の国から吹いてくる風」的では無いが、ユニークな演奏と言えるだろう。

買うのを忘れていたショスタコです。少し前の「小沢/サイトウ」の方が好みでして・・満足です。これでまた1枚お気に入りのタコ５が増えました。

時間に余裕がある時などに、よく鑑賞させていただこう、と思っています。

時間に余裕がある時などに、しっかり鑑賞させていただこう、と思っています。

ハイティンクは多数の「復活」を録音しています。SKD等のライヴを好む人も多いと思いますが、セッション録音も丁寧な演奏で良いです。終楽章もしっかり盛り上げてくれます。ベルリンフィルの「復活」はあまり所有していませんが、ラトル盤が少しわざとらしさを感じるのに対してストレートな演奏だと思います。

クラシックを本格的に聴き始めた中学生の頃、初めて買った小澤征爾のLPレコードがチャイコフスキーの交響曲第４番でした。それから、小澤征爾の新譜が発売されると好きな曲目を購入しましたが、中でもこの巨人は今でも小澤征爾のベスト盤だと思うし、巨人の演奏でもベスト盤の1枚だと思います。ジャケットも当時発売されたものですので懐かしいです。晩年のサイトウキネンとの録音もありますがこちらを推薦します。フィナーレの迫力は必聴です。小澤征爾は、パリ管弦楽団やボストン交響楽団との相性は良かったと思います。他では、パリ管弦楽団では、ストラヴィンスキーの火の鳥全曲、ボストン交響楽団では、レスピーギのローマ3部作がお薦めです。